
ワインエキスパートの2次試験対策って何をすればよいの?ワイン以外のお酒も出題されるなんて…
バーにもほとんど行かないから困っちゃう…
という悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?私は2019年のワインエキスパート試験にストレートで合格しました。
ワインエキスパートの2次試験は、ブラインドテイストです。
出題されるのは、赤ワイン2種・白ワイン2種・その他の酒類1種ですが、「その他の酒類」に関してはソムリエ協会教本の「酒類飲料概論」に記載されている幅広い酒類から出題されます。
そのため「飲んだことがあるか・ないか」ですべてが決まってしまいますが、そうはいっても回答を導き出すポイントがあるので、飲み比べをしながら学んだポイントについてお伝えします。
ワインエキスパート2次試験を受験される方の参考になれば幸いです。
★2次試験対策のまとめ記事はこちらです
本日の飲み比べ
本日の飲み比べをしたのは、その他の酒類から下記の2種類です。
- スーズ
- コニャック
スーズ
「スーズ」は、ジェンシアンの根を主原料とした香草・薬草系のフランス産のリキュールです。「フランスのカンパリ」と言われたりもします。
- アルコール度数☞15度
- 糖度☞16.2%
スーズの大きな特徴は、「色」です。下記の写真の左側がスーズです。
黄色の液体のお酒は少ないため、黄色い液体が出題された場合はラッキーだと思ってください。
黄色の液体が出題された場合の回答は、下記の3種類の酒類のいずれかになります。
- スーズ
- シャルトリューズ
- ガリアーノ
「シャルトリューズ」は、フランスのヴォワロン修道院で誕生した香草・薬草系のリキュールです。「ヴェルト」と呼ばれる緑色のスパイシーなリキュールと、「ジョーヌ」と呼ばれる黄色のまろやかな蜂蜜風味のリキュールがあります。
ヴェルトのアルコール度数は55度で、ジョーヌはアルコール度数42度です。
スーズと比べるとアルコール度数が高く香りが嗅げないほどなので、スーズとの判別はしやすいです。
「ガリアーノ」は、40種以上のハーブやスパイスを使用したヴァニラ香とアニス香の香味を持つ、イタリア産の香草・薬草系のリキュールです。
こちらも綺麗な黄色のリキュールでが、アルコール度数が42.3度と高く、スーズとの判別はしやすいです。
このリキュールは、Amazonや楽天市場、Yahooショッピングでも購入可能です。
コニャック
「コニャック」はブランデーです。ブランデーには、いくつかの種類があり、色も似ているため判別が難しい酒類でもあります。(写真右)
コニャックはブドウを原料とした、フランス西部のコニャック地方でつくられるブランデーです。伝統的にアッサンブラージュ(調合)してつくられるため、味が繊細で洗練されています。
同じくフランスでつくられる「アルマニャック」も同じような味・色調ですが、つくり方がコニャックよりも簡易的で調合もしないため、言い方は悪いですがコニャックよりも雑な味がします。
コニャックもアルマニャックもアルコール度数は40度以上です。アルコール度数の高い茶色の液体が出題された場合は、この2つのブランデーか、マール・グラッパ・バーボン・モルトウイスキーなどが回答になってきますが、これらは味を覚えるしかありません。
<その他の主なブランデー>
- マール
☞ブドウの搾りかすを原料としたフランスのブランデー。色は透明が多い。 - グラッパ
☞ブドウの搾りかすを原料としたイタリアのブランデー。色は透明が多い。 - カルヴァドス
☞アップルワイン(シードル)を蒸留させたアップルブランデー。色は琥珀色。
このブランデーは、Amazonや楽天市場、Yahooショッピングでも購入可能です。
まとめ
ワイン以外のお酒については、2次試験までにたくさんの種類を飲んでおくことがポイントになってきます。
ただ、「黄色の液体だったら〇〇か〇〇」、「茶色の液体でアルコール度数が高ければ〇〇か〇〇」というように、事前の勉強である程度、回答を絞れるようにしておくことが重要です。
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参考書籍:ソムリエ協会の2019年度版教本
参考URL:アニスはお菓子と合うスパイス
Wikipedia ゲンチアナ