こんにちは。
閲覧いただきありがとうございます。
私は食品添加物を摂取しないことにより、全身に広がるじんましんを克服して以来、美容と健康のためにも「無添加」生活を送っています。
「無添加」の食品を見つけるのは意外に難しいので、「無添加食品」を日々探し求め、見つけては記事にしています。
この記事はこんな方向け
- 油のリスクについて知りたい方
- 油の選び方を知りたい方
- これらを踏まえたおすすめ油が知りたい方
様々な「無添加食品や商品」をまとめた記事です。添加物や化学合成物質が気になる方は、是非ご覧ください↓
*この記事の内容を動画にしてあります。説明が長いので動画で見たい方はYouTubeをチェックです♪
炒め物や揚げ物、ドレッシングなどの調味料、料理や食品の原材料としてに頻繁に登場する「油」。
このブログや私が運営しているYouTubeチャンネルでも油を使った加工食品を紹介する機会が多いですが、
読者さんや視聴者さんから「油は危険ですよ」とコメントいただくことがとても多いです。
さらに油はサラダ油やごま油、オリーブオイルなど、種類も豊富、
オメガ6やオメガ3など、栄養素の種類も多く、何を選んだらいいの?
と悩んでいる方も多いと思います。
そこで今回の記事では、
- 危険な油の話
- 油の選び方
- おすすめの油
油は奥が深く、リスクもたくさんあるので、まとめるまでにかなりの時間を要した私の渾身の記事になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
まずは結論から!
今回はとりわけ説明が長いので、今回は結論からお伝えします。
植物油脂に限定していますが、植物油脂にはこの7つのリスクがあります。
- 動脈硬化の原因⁉︎トランス脂肪酸が含まれている
- 発がん性あり⁉︎過酸化脂質の原因となる
- 発がん物質!アクリルアミドを発生させる
- 認知症の原因⁉︎ヒドロキシノネナールを発生させる
- 動脈硬化の原因⁉︎アラギンドン酸を発生させる
- 製造過程で薬品漬けにされている
- 原料に遺伝子組み換え作物を使用している
そして、これらのリスクを踏まえて私がおすすめする油は、
本物のエキストラヴァージンオリーブオイル
です。(おすすめの商品は後半でご紹介♪)
この段階ではなんのことやら?と思う方がほとんどだと思うので、順を追って説明します。
油とは(油の種類について)
危険な油(油のリスク)のお話をする前に、油のお話をする上で省けない「油の種類」について説明しておきます。
食用として使われる「油」はおもにこの3種類に分かれます。
- 植物性油脂→大豆やなたね、トウモロコシなど植物が原料となった油
※「サラダ油」という名称の油が販売していますが、これは2種類以上の植物性の油を混ぜた油のことを言います(大豆油となたね油が多い) - 動物性油脂→バターやラード(豚脂)など動物由来の原料から作られる油
- 加工油脂→植物性や動物性の油脂に添加物を加えたり、化学処理を施した油脂 (マーガリンやショートニング)
カロリーオフや体に脂肪がつきにくいなどを謳った油が販売されていますが、実はこれも加工油脂で乳化剤や酸化防止剤などの添加物が使用されています。
カロリーオフの油やマーガリンやショートニングなど「植物油を原料とした加工油脂」を「植物油脂」と呼ぶこともあるのでややこしいですよね。
「植物油脂」と書くとイメージがよいので、あえてそう記載しているのかもしれないですね。。
加工食品の原材料欄を見ると「植物油脂」と書かれていたり「植物油」と記載されている場合があって、読者の方から「植物油脂ってショートニングですよね?」と質問があったりするのですが、
これは油には
- 常温で液体の「油」
- 常温で固体の「脂」
があり、これらをまとめて、油脂(ゆし)と呼んでいるので、
原材料欄に「植物油脂」と記載されていても、液体か固体油なのかは判断できないので、
ショートニングを使っているとは限らないのです。(揚油であれば液体を使っています)
この記事でも、
- 植物が原料となった液体の「油」
- 植物が原料となった固体の「脂」
- 植物が原料となった「加工油脂」
を合わせて「植物油脂」と呼んでいます。
油とは(脂肪酸について)
先ほどの項目でお伝えしたのは、原料による油の種類分けですが、
油は構成する主成分の「脂肪酸」によって、
- 飽和脂肪酸
- 不飽和脂肪酸
の2種類に分けることもできます。
栄養面のお話になってしまうのですが、「油」を知る上で大切な部分でもあるので、少しだけ深掘りしてお話します。
肉や乳製品から摂取できる、動物性油脂の主成分で、人体でも合成することができます。ただ摂りすぎると動脈硬化を進行させる可能性があります。
植物や魚から摂取できる成分で人体では合成不可。体内の細胞膜を作ったり、体の機能を正常に整える働きがあります。
ひとつの油には、飽和脂肪酸も不飽和脂肪酸も含め、さまざまな脂肪酸が含まれていて、
その油の中で1番多い脂肪酸を指して、
牛脂は飽和脂肪酸が多いから、飽和脂肪酸の油だね、
みたいな言い方をしますが、実は不飽和脂肪酸も含まれています。
逆もしかりで、植物油にも飽和脂肪酸は含まれています。
そして、この不飽和脂肪酸はさらに「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分かれます。
n-9系(オメガ9)と呼ばれるオリーブオイルやアーモンドに含まれる「オレイン酸」が代表的な酸。動脈硬化の原因となる悪玉(LDL)コレステロールを減らす効果あり・酸化しにくい性質があります。
必須脂肪酸とも呼ばるオメガ6系とオメガ3系に分類され、
オメガ6は、血中コレステロールを減らす期待ができるリノール酸
オメガ3は、血管系の病気予防が期待できるα-リノレン酸やDHA
などが代表的な酸です。
ここまでのお話をまとめるとこんな感じになります。
オメガ9とかオメガ6、3など、いまいちなんのことかわからなくなったりしますが、体内では作れない、体にいい成分なので、注目を浴びているのですね。
油の危険性
さて、ここから本題の「油」の危険性についてお話します。
動物性油脂も動脈硬化を促進してしまう、などのリスクがありますが、
この動画では油の中でも揚げ油や炒め物、ドレッシングなど料理や加工食品に最も使用される「植物油脂」に絞ってお話します。
植物油脂の危険性には先ほどお伝えした通り、なんと7つも懸念すべきことがあるんですね。
- 動脈硬化の原因⁉︎トランス脂肪酸が含まれている
- 発がん性あり⁉︎過酸化脂質の原因となる
- 発がん物質!アクリルアミドを発生させる
- 認知症の原因⁉︎ヒドロキシノネナールを発生させる
- 動脈硬化の原因⁉︎アラギンドン酸を発生させる
- 製造過程で薬品漬けにされている
- 原料に遺伝子組み換え作物を使用している
それぞれについて説明します。
トランス脂肪酸が含まれる
トランス脂肪酸は、動脈硬化・心臓疾患や脳血管障害などの疾患を引き起こす要因と言われている物質です。
- 牛肉や牛乳など天然の食品中に含まれている場合もありますが、(天然由来)
- 油を精製する過程で極度な高温となることにより発生 します。(工業由来)
実は油を買った時点で既にトランス脂肪酸は含まれているのですね。
高温調理の過程でも微量ながら発生することもあります。
アメリカではトランス脂肪酸の含有量が多い「部分水素添加油脂(ショートニングやマーガリン)」の使用を原則禁止し、トランス脂肪酸の含有量の表示も義務付けています。
EUではトランス脂肪酸濃度の上限値を設定している国もあり、世界的に摂取量を減らす傾向の中で、
日本ではトランス脂肪酸に関する規制がありません。
WHOが推奨するトランス脂肪酸の量は、平均的な日本人で1日約2g未満とされています。
農林水産省が調査した結果では日本人のトランス脂肪酸の摂取量の平均値は1g未満でしたが、これは穀物や野菜なども含めてバランスよく食事をした場合の数値です。
「お肉、揚げ物中心の食生活でお菓子大好き!」で、バランスのよい食事をできていない場合には、2gは簡単に超えてしまうのです…。
過酸化脂質を発生させる
過酸化脂質は、がんや老化・動脈硬化などを引き起こすとされる人体にとって有毒な物質です。
これは酸化した古い油の中で発生しますし、コレステロールや中性脂肪などの脂質が、人間の体内で活性酸素によって酸化することによって発生したりもします。
油を酸化させないことが大切ですが、油は空気に触れたり加熱したりすることによって進んでいきます。特に加熱が酸化の速度を早めてしまいます…
アクリルアミドを発生させる
アクリルアミドは、国際がん研究機関(IARC)によって「ヒトに対しておそらく発がん性がある」に分類されている発がん性物質です。
食品を「揚げる」「焼く」「炒める」などの120℃以上の高温調理の過程で発生するので、家庭の料理でも私たちは普通に発生させているのです。
特に炭水化物を揚げることによって発生しやすいため、ポテトチップスやドーナツはアクリルアミドの含有量が多いので要注意な食品です。
農林水産省のホームページにもアクリルアミドの有害性は明記されていて、アクリルアミドを低減するためにできることを記載しています。
(高温になりやすい揚げ物や炒め物を控え低温調理にする、焦げを作らない、など)
ヒドロキシノネナールを発生させる
ヒドロキシノネナールは、植物性の油の主成分であるリノール酸が200℃以上になると発生する毒性の強い物質で認知症の原因物質ではないかと疑われています。
比較的新しい研究で言及され始めたリスクですが、ヒドロキシノネナールの危険性に関する書籍が発行されていたりしています。
「リノール酸」に関連したリスクがもう一つあります。それが、
アラキドン酸を発生させる
リノール酸は体内で「アラキドン酸」に変換されるのですが、アラキドン酸はとりすぎると体内で炎症を引き起こし、動脈硬化を進行させてしまうことがわかっている物質でもあります。
リノール酸自体は、先ほど説明した体に必要とされる必須脂肪酸に分類され、老化防止効果が期待されている物質ですが、200℃以上の高温にさらしたり、摂りすぎはよくないのですね。
製造過程で薬品付けにされる
油の抽出方法として、
- 昔ながらの圧力をかけて油を搾り出す「圧搾法」
- 高温にさらしながら、薬品に漬けることで短時間でより多くの油が抽出できる「溶剤抽出法」
がありますが、
「圧搾法」は時間も手間もかかるので、現在は溶剤抽出法を採用しているメーカーが大半です。
溶剤抽出法はその過程で、n-ヘキサン(ノルマンヘキサン)という溶剤(加工助剤)を使用しますが、
このノルマンヘキサンには毒性があり慢性中毒になると多発性神経炎を発症するリスクがあります。
各製造メーカーは高温で蒸留するため、ノルマルヘキサンは揮発し、製品中には残らないと発表していて、
残らないならいいかぁ、と思ったりもしますが、よくよく考えると、つまりヘキサンを使用した油は高温処理が前提となっているんですね。
高温処理された油にはここまでお伝えしたとおり危険な物質を発生させる可能性があるので溶剤抽出された油は少し怖いですよね。
原料が遺伝子組み換え
日本では遺伝子組み換え作物の商業栽培は禁止されていますが、輸入はOKとなっています。
流通が許可されているのは、この8つの作物ですが、
「大豆、なたね、綿実、とうもろこし、ばれいしょ、アルファルファ、てん菜、パパイヤ」
この中の、「大豆」「なたね」「綿実」「とうもろこし」は油の原料の主流で、これらを原料とした油のほとんどが遺伝子組み換え作物を使用しています。
食用油の代表メーカー、日清オイリオのホームページにも、
食用油の原材料として使用している大豆、なたね、とうもろこし、綿実は、遺伝子組換え不分別です
と記載があり、これは遺伝子組み換えとそうでないものを区別していない、という意味ではありますが、
この裏の意味は「遺伝子組み換え作物を使用している」なのです。
遺伝子組み換え作物を使用した油の何がいけないか?というと、人へのさまざまな影響が世界中の研究機関で調査されていて、
- 免疫システムへの悪影響
- 生殖や出産への悪影響
- アレルギーの原因
などが示唆されています。
世界的には増加傾向にある人口の食料不足を生産効率によって解決するため、必要な技術ではありますが、
食の安全を大切にされている方にとっては避けたい技術でもあるので油のリスクとして挙げました。
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動脈硬化、心臓病、がん、認知症、アレルギーなど現代人のあらゆる病気のもとになる物質を含んでいたり、扱い方によって発生させてしまう植物油。
特に、
- 高温になること
- 酸化すること
が、油にとってよくないことがよくわかりますよね。
高温調理はAGEs(エージーイー ※終末糖化産物)という老化物質も増やしてしまうので、高温になりやすい揚げ物の頻度は減らした方がよいです。
家庭では自分が管理している油がどのような状態であるのか、何℃くらいの温度になっているか、は意識していなくてもなんとなくわかりますし、揚油は1度で変えたり、自分で気をつけることもできます。
ですが加工食品となると、
- 油の状態、酸化がどれだけ進んでいるか
- 何度の油で揚げているのか
- リノール酸が主成分の油なのか
- 油の抽出方法
- 遺伝子組み換え作物が原料の油なのか
など、どんな油を使用しているかをを知る術がありません。
ですが、コスト削減を重視する企業が、
- お値段の高い圧搾法の油や、非遺伝子組み換え作物を原料とした油を使うことはないですし、
- 揚げ油や炒め油は何度も使用している(酸化が進んでいる)
のは明白ですよね。
それは大企業だけでなく、地元の小さなスーパーや飲食店も然りです。
こういう理由で加工食品に使用されている「油は危険だ」と言われるのがお分かりいただけたかなと思います。
もちろん、植物油のリスクに配慮して丁寧に食品作りしているメーカーもありますが、それはごく少数の良心的なメーカーです。
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さて、油の危険性はわかったものの、
- 油なしでは料理できない…
- 油からしか摂れない健康効果の高い栄養素がある
ので、上手に油と付き合っていきたいですよね。
そんな中で、「じゃあどんな油を選んだらいいの?」と思う方もいらっしゃると思います。
そこでここからは、「植物油の選び方」についてお話します。
油の選び方
先ほどあげた油のリスクは、油の使い方や保管方法に依存するものも多いですが、「植物油の選び方」としては、
- ❶できるだけ高温処理されていない(トランス脂肪酸・過酸化脂質・ヒドロキシノネナール対策)
- ❷酸化しづらい(過酸化脂質対策)
- ❸リノール酸が多すぎない(ヒドロキシノネナール・アラキドン酸対策)
- ❹遺伝子組み換えでない原料を使用している
この4つがポイントになってきます。
1つめのできるだけ高温処理されていない
製造方法はメーカーごとに違いますが、油は製造過程で何度も高温処理され、
時には200度以上の温度に晒されることもあります。
この動画を作るにあたって幾つかの「安価なサラダ油」のメーカーに確認したところ、ほとんどのメーカーが200度以上の温度に晒す工程がある、という回答でした。
メーカー側の見解としては、酸素のない状態、真空下で行うため酸化が進まないから問題ない、そうですが、酸化は進まないものの、
ヒドロキシノネナールの問題などもあるので、高温処理されていない方が安心はできますよね。
リスクのお話でお伝えしたとおり、ヘキサンを使用した抽出製法で作られた油は高温に晒されることが多いので、
- 圧搾製法で作られた油
を選ぶのがおすすめです。
圧搾製法の油は必ずと言っていいほど商品パッケージやメーカーのホームページに記載がありまーす。
酸化しづらい油
酸化しやすい油には、
大豆油、コーン油、ヒマワリ油、えごま油、アマニ油
などの多価不飽和脂肪酸のオメガ6、オメガ3系を多く含む油があげられます。
逆に、酸化しにくい油としては、酸化しにくい飽和脂肪酸を主成分とした、
(動物性)バター・ラード、(植物性)ココナッツオイル
などがあり、ココナッツオイルほどではないですが、酸化しにくいと言われているのが、
オメガ9系脂肪酸(一価不飽和脂肪酸)を多く含む
オリーブオイル、こめ油、なたね油
です。
健康的な油としてえごま油やアマニ油は有名になったので、加熱してはいけないことをご存知の方も多いと思いますが、
加熱調理に使用するサラダ油の原料である大豆油やコーン油は、酸化しやすいので加熱にはあまり向いてないのですよね…
リノール酸が多すぎない
リノール酸はこの図のように「紅花油」や、サラダ油の原料となることの多い「コーン油」「大豆油」などに多く含まれます。
リノール酸自体は扱い方を間違えなければ体にいいものではあるので、まったく摂らないのはどうなの?と思うかもしれませんが、他の植物油にも成分として含まれているので、
リノール酸が多すぎない、オメガ9系のオレイン酸を多く含む
オリーブオイル、こめ油、なたね油
がおすすめです。
非遺伝子組み換え原料を使用
油になれば遺伝子組み換えなんて関係ない、という意見も聞きますが、できれば避けたいという方は、
「大豆、なたね、綿実、とうもろこし」
以外を原料とした油、もしくは原料欄に「遺伝子組み換えではない」と記載のある油を選ぶのがおすすめです。
おすすめの植物油
さて、これまでお伝えしてきた油選びのポイント4つを総合すると、
まず避けた方がいい植物油は、普通のスーパーでお見かけする価格のお安め溶剤抽出・高温処理され、遺伝子組み換え原料を使用した「サラダ油」です。
そして、私が調理で利用する普段使いの加熱して使うおすすめ油は、
- 本物のエキストラヴァージンオリーブオイル
- 米油
- 非遺伝子組み換えのなたね油
の3つです。(もちろん加熱せずに使ってもOK!)
加熱しないおすすめの植物油としては
- えごま油
- 亜麻仁油
- アルガンオイル
がよいかなーと思っています。火を通して使うわけではないのでこの記事では深く掘り下げません。
ここからは、この3つ植物油(オリーブオイル・米油・なたね油)をおすすめする理由と、おすすめの商品をご紹介します。
おすすめ植物油❶本物のエキストラヴァージンオリーブオイル
まず1番のおすすめ油、「本物のエキストラヴァージンオリーブオイル」です。
オリーブオイルは他の植物油と違い、本来、溶剤抽出などの化学的な加工や加熱処理をしなくても、
植物組織から油分を分離させることが可能なので、溶剤の使用や加熱工程が少なく、非加熱で作りやすいのです。
さらに、
- 遺伝子組み換えの心配なし(商業栽培・輸入NG)
- 熱耐性が強く、高温になっても酸化しづらい
- 悪玉コレステロールの濃度を下げる効果のあるオレイン酸が豊富なオメガ9系の油
- 抗酸化作用のあるポリフェノール含有
- スーパーでのオリーブオイルの取り扱いも豊富で購入しやすい
ので、扱い方にさえ注意していれば最良の油です。
なのでエキストラバージンオリーブオイル(できればオーガニック)を選んでいれば、細かく調べなくても比較的安心なんじゃないかなと思います。
本物のエキストラヴァージンオリーブオイル
を選ぶことは重要です。
オリーブオイルは国際基準で細かく分類されていますが、その最上級のエクストラヴァージンオリーブオイルは、
・未精製
・酸度0.8%以下
などの基準が設けられています。
日本のオリーブオイルは国際基準に沿って販売していないので、精製されていたり、酸度8%以下ではないのに「エキストラヴァージンオリーブオイル」として販売されることがあります。
そんなエキストラヴァージンオリーブオイルのおすすめ商品が、「キヨエ」の「 オリーブジュース100%オイル」です。
- 商品名:キヨエ オリーブジュース100%オイル
- 価 格:2,106円(税込)
- 原材料名:食用オリーブ油
- 原産国名:オーストラリア
- 販売者:株式会社バロックス
- 製造所:株式会社冨貴食研
- 内容量:182g(200ml)
- 賞味期限:購入日から1年半ほど
自社農場の南オーストラリア産完熟オリーブを使用していて、作り方は
摘んだオリーブを、その日のうちに搾って、寝かせて、できあがり
と至ってシンプル。
その過程では、化学薬品や防腐剤は一切不使用で、加熱もしていません。
フィルターも通さずに、ただ寝かせることによって不純物との分離を行なっているという、時間をかけて作られたオリーブオイルで、
純度100%のフレッシュオイル、そのままジュースのように飲むこともできます。
しかもなんと、トランス脂肪酸を含んでいない油なのです。
おすすめ植物油❷米油
こめ油はお米を原料に作られる、無味無臭でさらっとした植物油です。
- 遺伝子組み換えの心配なし(商業栽培・輸入NG)
- 抗酸化物質であるビタミンEが豊富に含まれているため酸化しにくい
- リノール酸の含有量はたなね油やオリーブオイルよりは多いが、紅花油や大豆、コーン油よりは少ない
- γ-オリザノールという米特有の成分はホルモンバランスを整える効果あり
健康効果も高い、バランスのよい油です。
おすすめの商品は「つの食品」の「圧搾一番搾り国産こめ油」です。
- 商品名:圧搾一番搾り国産こめ油
- 価 格:1,296円(税込)
- 原材料名:食用こめ油
- 原産国名:日本
- 製造会社:築野食品工業株式会社
- 内容量:600g
- 賞味期限:製造後1年
米油は油分が少ないので、圧搾製法の米油は少ないのですが、こちらは溶剤を使わず圧力をかけて搾った希少な「こめ油」です。
玄米由来の貴重な栄養成分が 凝縮されているそう。
製造途中の加熱は200℃以上になることがあるそうですが、ヒドロキシノネナールの検査を自社で行なっていて検出がないことを確認しています。
ヒドロキシノネナールの検査を行っているメーカーってすごく少ないので、油のリスクに真摯に向き合っているメーカーであることが伺えます。
ちなみにトランス脂肪酸の含有量は、ゼロではありませんが、100g中 1g未満と少なめです。(サラダ油は100g中1gを超えます)
容器が瓶ではなくてペットボトルなのが若干気になるところではあります。(酸化のしやすさやマイクロプラスチックの面で※瓶が1番酸化しづらいです)
おすすめ植物油❸非遺伝子組み換えのなたね油
なたね油は、セイヨウアブラナという植物から採取される、クセののない植物油で、普段使いに最適です。
- 国産なたねを原料としているなら遺伝子組み換えの心配はなし、海外産のなたねでも非遺伝子組み換えのものもある
- 悪玉コレステロールの濃度を下げる効果のあるオレイン酸が豊富なオメガ9系の油
- 熱耐性が強く、高温になっても酸化しづらい
- リノール酸の含有量は20%ほどとかなり少ない
- 骨を丈夫にする働きのあるビタミンKを含有
そんななたね油もひとつに絞っておすすめをご紹介すると、「小山田産業(コヤマダ)」の 「菜種油」です。
- 商品名:コヤマダ 菜の花
- 価 格:1,512円(税込)
- 原材料名:食用なたね油
- 原産国名:日本
- 製造会社:小山田産業株式会社
- 内容量:720㎖
- 賞味期限:購入時点から1年ほど
菜種油の製造工程は、
- 原料の菜種を釜で煎って圧搾機で搾る
- 搾った油に湯を入れて攪拌する
- 水と油を分離させ不純物を除く
- 摂氏110℃に加熱し水分を飛ばす
- 濾過して完成
と、昔ながらの製法にこだわっていて、溶剤を使わない圧搾製法、製造過程で添加物や化学薬品は一切使わず、加熱は110度まで、原料には100%国産無農薬なたねを使用しています。(国産なたねの自給率は1%とかなり貴重)
鮮度を保つため注文を受けてから瓶詰めし、すべて手作業という丁寧な油作りをしています。
さらにメーカー側としては、3回の使用でもカラリと揚げられるほど、酸化しにくく、腰が強いとしています。
まとめ
植物油の危険なお話とともに、植物油の選び方、おすすめの植物油をご紹介しました。
植物油の危険性には、
- 動脈硬化の原因⁉︎トランス脂肪酸が含まれている
- 発がん性あり⁉︎過酸化脂質の原因となる
- 発がん物質!アクリルアミドを発生させる
- 認知症の原因⁉︎ヒドロキシノネナールを発生させる
- 動脈硬化の原因⁉︎アラギンドン酸を発生させる
- 製造過程で薬品漬けにされている
- 原料に遺伝子組み換え作物を使用している
があり、これらのリスクは「油の使い方」で避けられるものも多いので家庭では
- 涼しい場所に置いて開封後はなるべく早く使い切る
- 高温になりすぎないように調理(揚げ物は少なめ)
- 揚油は1度で変える
など工夫ができますが、加工食品に使用される「油」はどのような油が使用されているかわからないので、
「加工食品に使用される油は危険!」
というお話をしました。
そして、家庭で使う油の選び方のポイントとして、
- ❶できるだけ高温処理されていない(トランス脂肪酸・過酸化脂質・ヒドロキシノネナール対策)
- ❷酸化しづらい(過酸化脂質対策)
- ❸リノール酸が多すぎない(ヒドロキシノネナール・アラキドン酸対策)
- ❹遺伝子組み換えでない原料を使用している
この4つをお伝えして、
調理に使えるおすすめの植物油として、
- 本物のエキストラヴァージンオリーブオイル
- 米油
- 非遺伝子組み換えのなたね油
をピックアップして、
・キヨエ オリーブジュース100%オイル
・つの食品 圧搾一番搾り国産こめ油
・小山田産業 菜種油
をご紹介しました。
いつもは商品の紹介は、スーパーで買えるお値段も抑えめなものも混ぜるようにしていますが、
「摂取する油の質で寿命が決まる」
という名言をYouTubeの視聴者さんからもいただいたので、本当によいと思うものを少数でご紹介しました。
私はこれまで、たくさんの「無添加食品」をご紹介してきましたが、無添加といえど、加工食品に使用される植物油は、実は危険をはらんでいるのですよね…
私も「できれば避けたいな…」と考えていますが、油はありとあらゆる加工食品に使用されるので、避けるとなると、
- もはや外食はしない
- お店で食品は買わない
という選択肢になってくるので、そんな生活は私はできそうにありません…。
そこは割り切って自宅で使う油だけはこだわって、いいものを丁寧に使いたいなぁと思っています。
皆様の油選びの参考にしていただけたら幸いです。
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参考
劣化食用油脂の毒性と食中毒
農林水産省 食品中のアクリルアミドに関する情報
J-オイルミルズ 脂肪酸の種類について
農林水産省 脂質による健康影響
日清オイリオ 油に関するQ&A
わかさ生活 わかさの秘密 アラキドン酸について
農林水産省 すぐにわかるトランス脂肪酸
東洋経済 毎日の「サラダ油」が認知症を進行させる!
秋川牧園 過酸化脂質について
農林水産省 トランス脂肪酸に関する調査研究
日本植物油協会 植物油の製造