こんにちは。
閲覧いただきありがとうございます。
私は食品添加物を摂取しないことにより、全身に広がるじんましんを克服して以来、美容と健康のためにも「無添加」生活を送っています。
「無添加」の食品を見つけるのは意外に難しいので、「無添加食品」を日々探し求め、見つけては記事にしています。
この記事はこんな方向け
- 缶詰は危険⁉︎と聞いたことがあるけどなにがどう危険なのか知りたい方
- 缶詰のリスクについて知りたい方
- 食の安全を大切にしている方
様々な「無添加食品や商品」をまとめた記事です。添加物や化学合成物質が気になる方は、是非ご覧ください↓
私はいろいろなお店で見つけた無添加食品をブログやYouTube、インスタなどでご紹介していますが、そうするといろんなコメント、ご意見が寄せられます。
そんな中で多いのが、
「缶詰製品は危険ですよ…」
というコメント。
缶詰製品は賞味期限も長く、しかも原材料欄をみるとシンプルな原材料で作られているものが多いので、無添加の商品を見つけたらご紹介してきました。
もともと私は缶詰をあまり使いませんし、使ったとしてもツナ缶くらいで、
あとは旦那さんのおつまみ用にサバ缶を保管しているくらいだったので、そのリスクについてあまり調べていませんでした…。
ですが最近、食の安全に関する情報を発信する上で「やっぱり日々勉強せねば!」という思いで、さまざまな食の勉強会に参加するようにしているのですが、
そこで知ってしまったんですね…。缶詰のリスクを…。
そこで今回の記事では、私のように「缶詰がなんとなくヤバいらしい…」とは聞いているものの、
「実際なにが、どうヤバいの?」
と思っている方に向けて、そのリスクについてお伝えしたいと思います。
*この記事の内容をYouTubeにしています。音声でも聞きたい方は動画をチェックです♪
缶詰のリスクとは?
結論からお伝えすると缶詰のリスクは、缶詰に利用されている
「ビスフェノールA」
という化学合成物質にあります。この物質が人間の体に悪さを働いてしまうのです…。
ビスフェノールAは、おもに下記の2つのプラスチックの原料として利用されています。
- ポリカーボネート樹脂
- エポキシ樹脂
缶詰容器には、内側の金属の腐食を防止するために、
- ポリエチレンテレフタレート製のフィルム
- ビスフェノールAを原料とするエポキシ樹脂による内面塗装
の処理がされています。
実際はエポキシ樹脂を使用している缶詰が大半だそうで、このエポキシ樹脂からビスフェノールAが溶け出してしまうのですね。
缶詰は賞味期限をのばすために高温で殺菌されますが、この高温処理がさらにビスフェノールAの溶出を促進させます。
そして溶出したビスフェノールAは缶詰の中の食品に移行し、人が摂取してしまう可能性があるのです。
しかも食品に直接使用しているものではないので、食品パッケージへの表示義務がありません。
ビスフェノールAの人への影響
ビスフェノールAを人間が摂取すると、どんな影響があるかというと…
人間の本来のホルモン作用をかく乱する物質として「環境ホルモン」と呼ばれている物質のひとつです。
しかも極めて少ない量を摂取するだけでも、生殖器官や脳神経、免疫などへの異常が、動物実験や研究結果として報告されています。
乳がんや不妊症などとの関連性も疑われていますし、アトピー性皮膚炎や肥満の原因にもなると言われてもいます。
こんな怖いリスクのある物質が、「日本ではちゃんと規制されているの?」と不安に思いますよね。
もちろん規制はちゃんとされています。
ビスフェノールAは食品衛生法で基準値が設けられています。
- 耐容1日摂取基準TDI (50μg/体重kg/日)
- 溶出量基準 2.5ppm(μg /mℓ)
上記は「体重1kgに対して1日に50μgは摂取しても問題ない」という意味です。
マイクログラムは「mg」の1000分の1の量なので、微量だと思ってしまいがちですが、
この量でも、欧州連合(EU)のビスフェノールの1日の摂取基準の量は日本の10分の1以下 の
4μg /体重kg /日
となっていて子どもや胎児への影響を考慮すると不十分と言われています。
缶詰製造に関する怖い話
これは私の参加した食の勉強会で聞いた話なのですが、とある食品メーカーさんが、
ビスフェノールAの濃度を抑えた缶詰を開発し、
その缶詰のパッケージに「ビスフェノールAの溶出が極めて低い缶詰です」という記載をして販売しようとしたそうです。
そしてその缶詰を別の、大手メーカーなどいろいろな企業の缶詰の製造をしている缶詰製造会社に製造をお願いしました。
そして、実際に販売もされたそうなのですが、
販売されてから問題が起こってしまいました。
その缶詰製造会社のところに大手の食品メーカー(缶詰を製造している)から
「そんなこと(ビスフェノールAの溶出が極めて低い缶詰です)を記載した缶詰を作るならあなたの会社とは取引しないぞ!」
と圧力をかけられてしまったそうです。
その結果、
ビスフェノールAの濃度を抑えた缶詰を開発したメーカーさんは、その後パッケージにはその旨を掲載できなくなってしまったそうです。
つまりビスフェノールAのリスクは、缶詰の製造に関係している会社にとっては周知の事実で、
そのリスクがあることを消費者が知ったら缶詰が売れなくなってしまうという理由で、圧力をかけられたってことなのですよね…。
これは結構昔の話で、現在では日本製缶協会の自主的な取り組みで、
- エポキシ樹脂中のビスフェノールAの含有量の低減
- エポキシ樹脂から ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂へ切り替え
などの工夫がなされて、ビスフェノールAの溶出削減をおこなっていますし、
創健社や自然の味などの食の安全を追求している食品メーカーからは、ビスフェノールA不使用の缶詰も販売されているので、かなり改善はされているそうです。
ですが先ほどお伝えした通り、EUの摂取基準値は日本の1/10以下ですし、「減らしているよ」と言われてもなんだか不安は残ります…。
そして、この話を聞いて「大企業ってやっぱり怖いなー」と思ったのと同時に、こういうことは氷山の一角で、
「消費者の知ることができない真実ってたくさんあるのだろうなー」
と思ってしまいました。
大手の缶詰メーカーのマルハニチロの公式ホームページを見てたら、よくある質問の項目に
という質問があり、
という回答をしていたので、大手のメーカーも変わってきているとは信じたいところです。(公式ホームページではビスフェノールAについて、まったく触れていない缶詰メーカーもあります)
ビスフェノールA不使用の缶詰
先ほど少し触れましたが、ビスフェノールA不使用の缶詰は下記の2社が販売しているようです。
❶創健社 ビスフェノールA不使用のトマト缶
公式サイトや缶詰自体にBPAフリーの旨が記載されています。
※お魚の缶詰は使用されている模様
Amazonや楽天市場、Yahooショッピングで購入可能です。
❷自然の味 BPAフリーのまぐろ缶
公式サイトにBPAフリーの旨が記載されています。
楽天市場で購入可能です。
ビスフェノールAは缶詰以外にも注意
ちなみにエポキシ樹脂は、船の底に錆止めとして利用されていて、海水汚染の原因のひとつとも言われています。
またビスフェノールAが原料となるポリカーボネート樹脂は、パソコンやスマートフォン、カメラのボディ、住宅の健在などにも使われていますし、
感熱紙のレシートにもビスフェノールAが印字面に塗られていて、触ると皮膚から吸収することもあるようです。
レシートもだめなの⁉︎皮膚から吸収しちゃうの⁉︎と驚きだったのですが、
アメリカではBPAやBPSフリーのレシートへの転換が進んでいるようで、
日本でもリコーがフェノール系化合物を含まない感熱紙を2021年の春から販売開始し、すべての感熱紙を順次フェノールフリー化すると発表しています。
BPAフリーとは
私は「BPAフリー」という言葉を聞いたことがあるものの、深く注意をしていなくて、
「BPAフリー」を謳って販売しているタッパーやお弁当箱を見て、
なんだろう?と思っていたものの「なんかBPAフリーのものがよさそう」思って選んだりしていました。
これはビスフェノールAのことだったのですね。
やっぱり化学物質って怖いですね。
無添加生活を選択しておくことに越したことはない!と改めて思いました。
まとめ
「缶詰のリスクからビスフェノールA」についてお話ししてきました。
缶詰食品は賞味期限も長いし、非常食としてはありがたい存在なので、災害時には欠かせない存在です。
私としては通常の食生活では缶詰製品は食べないようにして、災害時用の非常食・保存食として常備しておくことにしたいなと思います。
食品の容器は「瓶詰め」がいいみたいですね。
レトルト食品もあんまりよくなさそうなので、賞味期限が長い安心そうな食品って冷凍食品くらいなのかしら?と思っているところです。
食品の安全について調べはじめるとキリがなくて、知れば知るほど食べるものがどんどん減っていってしまうのが悲しいなと思いつつも、
知らないままでいるよりはいいのかな、と思っています。
食の安全を大切にしている方にとって、食品選びの参考にしていただけたら幸いです。
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参考URL:
ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
環境省 内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質
厚生労働省 ビスフェノールAについてのQ&A
マルハニチロQ&A
ビスフェノールA安全性研究会Q&A
リコーニュースリリース