こんにちは。
閲覧いただきありがとうございます。
私は食品添加物を摂取しないことにより、全身に広がるじんましんを克服して以来、美容と健康のためにも「無添加」生活を送っています。
「無添加」の食品を見つけるのは意外に難しいので、「無添加食品」を日々探し求め、見つけては記事にしています。
この記事はこんな方向け
- 無添加のみりんを探している方
- 食の安全を大切にしている方
- 美容と健康のためになることを探している方
★無添加の調味料や食品について、こちらのページにまとめています。添加物が気になる方の参考になれば幸いです。
和食の必須調味料、「みりん」。
みりんは「食品添加物」が使用されやすい調味料のひとつでもあります。
また、「みりんっぽいもの」が販売されていて、これまで自分が購入していたみりんが、
「実は本物のみりんではなかった…」
ということもあったりするのですね。
そこで今回の記事では、みりんの種類のお話と、おすすめの「無添加の本みりん」をご紹介したいと思います。
*この記事の内容をYouTubeにまとめています。しっかり食レポしながら、みりんの熟成による色の違いもお伝えしているのでぜひご覧ください♪(この記事の6個目以降は出てきません)
みりんの種類・みりんに使用される添加物や原材料のお話
スーパーの「みりんコーナー」に行くと、たくさんの種類の「みりん」が置いてありますよね。
中にはお酒コーナーで販売しているみりんもありますし、お値段も300円くらいで買えるものから1,000円ほどするものまであり、どれを買おうか悩むことも多いと思います。
ですが、ここで気にしておきたいのが「みりん売り場」には、
- 本みりん
- みりん風調味料
- みりんタイプ調味料
の3種類が置いてあるということ。
この3つの違いは「製法」や「原材料」にあります。
それぞれを簡単に説明すると、
本みりんも作り方によって、2種類にわかれ、
- 昔からの製造方法で作られた伝統製法の本みりん
- 同じ量のもち米で伝統製法の3倍の量が作れて、しかも短期間で製造が可能な近代的な製法の普通の本みりん
があります。
本みりんはアルコール度数が14%前後と高く、アルコール分1%以上だと酒税がかかるため、価格が高いというデメリットがあります。
そして、本みりんに似せた調味料で、アルコールを抑えてつくられるのが「みりん風調味料」です。
メリットとしては、
- アルコールが1%未満だと酒税がかからないため、お値段が安くなるということと
- アルコールをほとんど含まないので、火を通さずにそのまま使う場合に、アルコールを煮切る必要がない
があげられます。
原材料には、
「水あめ、米および米こうじの醸造調味料、醸造酢、酸味料」
などが使用され、無添加主義にとっては酸味料などの添加物が使用されるのが気になるところです。
さらに本みりんに似せた調味料に「発酵調味料(みりんタイプ)」があります。
原材料は商品によって大きく違いますが、添加物が使用されている商品もあれば、無添加の商品もあります。
このあとご紹介する「味の母」はみりんタイプ調味料で、しかも無添加です。
商品にもよりますが、みりん風調味料や発酵調味料は添加物が使用されているケースが多いので、添加物が気になる方はできれば「本みりん」を選びたいところです。
ただ本みりんにも、製法上は添加物には該当しませんが、「醸造アルコール」や「糖類」が添加されている商品もあります。
原材料はサトウキビ、てん菜など砂糖を製造する工程で出る廃糖蜜や麦・とうもろこしなどのでんぷんを糖化したものが使われます。
糖化した原料をアルコール発酵し、連続式蒸留機で精製し100%近くなるまで純度を高めたもの。
引用:コープこうべ
従来の品種を新たな遺伝子的組み合わせを持つように改良した作物。遺伝子組み換え食品の割合が高いアメリカでは遺伝子組み換え食品の出現とともにがんや白血病、アレルギーなどの慢性疾患が急増し、その有害性が懸念されています。
そして醸造アルコールを使用したみりんは、甘みが足りなくなるので「糖類」を添加することが多いそう。
そんなに気にしなくてもよいかもですが、やっぱりとうもろこしは遺伝子組み換え作物であるかが気になりますよね。
メーカーによって醸造アルコールや糖類として使っている原材料に違いはあるかもしれませんが、本みりんは本みりんでも純粋に、
「米、米こうじ、しょうちゅう」
でつくられたものを選びたいなーと私は思います。
そこでここからは、本みりんは基本無添加なので無添加と表現するのは違うかもしれませんが、
「おすすめの醸造アルコールや糖類なども使用していない無添加の本みりん」
をご紹介したいと思います。
おすすめ無添加本みりん①九重味醂 九重櫻
最初にご紹介するのは、「九重味醂」さんの「九重櫻」です。
愛知県碧南市にある創業1772年、創業当時からみりんを製造している伝統製法の九重味醂の本みりんです。
「本みりんといえば三河みりん」と言われるほど一流料理人や料理研究家の間で高い評価を受けているのが、三河エリアでつくられる「三河みりん」なのです。
三河みりんの醸造を始めたのが、九重味醂の創始者だそう。
築300年の長い歴史を持つ蔵で国の登録有形文化財「九重味淋大蔵」で1年から1年半ほどかけて熟成させて作られています。
原材料には、厳選された国内産もち米、米こうじ、本格米焼酎のみを使用しています。
●商品名:九重櫻
●製造者:九重味醂株式会社
●原材料:
もち米(国内産)、米こうじ(国内産米)、しょうちゅう
●内容量:500ml
●賞味期限:購入時点から1年半くらい先
【味や使用感】
しっかり甘みがありますが、すっきり感のあるみりんです。
【価格】
税込940円(500ml)です。
私の住む愛知県ではわりとどこのスーパーでも見かけるので購入しやすい本みりんです。
販路も大きそうなので愛知県でなくても売っているのかなと思います。
Amazonや楽天市場、Yahooショッピングでも購入可能です。
おすすめ無添加本みりん②タカラ 有機本みりん
続いては、大手酒造メーカー「タカラ」の「有機本みりん」です。
お酒の大手メーカーの宝酒造さんで買えるみりんの中で唯一、醸造アルコールも糖類も使用していない本みりんです。
お米はアメリカ産で伝統製法ではありませんが、オーガニックで無添加の本みりんとしては価格がお安めなのでピックアップしました。
●商品名:タカラ有機本みりん
●製造者:宝酒造株式会社
●原材料:
有機もち米(アメリカ産)、有機米こうじ(アメリカ産)、有機米しょうちゅう(国内製造)
●内容量:500ml
●賞味期限:購入時点から1年くらい先
【味や使用感】
こちらも甘みがしっかりとあり、九重櫻と似たようなすっきり系の本みりんです。
度数としては同じですが、アルコールは九重櫻ほどは感じられませんでした。
【価格】
税込785円(500ml)です。
私は自然派のスーパーで購入しました。Amazonや楽天市場、Yahooショッピングでも購入可能です。
おすすめ無添加本みりん③白扇酒造 福来純 熟成本みりん
続いては、岐阜県にある酒蔵「白扇(はくせん)酒造」の「福来純 熟成本みりん」です。
江戸時代の後期に創業した岐阜県にある白扇酒造の伝統製法で3年熟成された本みりんです。
飛騨古川産の一級品「高山もち」と米麹、自家製の純米焼酎でつくられています。
伝統製法のみりんはそのまま飲んでもおいしいですが、このみりんもまさしく飲んでおいしいみりんです。
●商品名:福来純 熟成本みりん
●製造者:白扇酒造株式会社
●原材料:もち米(国産)、米麹(国産米)、米焼酎
●内容量:500ml
●賞味期限:購入時点から2年くらい先
【味や使用感】
こちらも甘みがしっかりとありますが、熟成された甘さというか、まろやかさとコクがあります。
そのまま飲んでも本当においしいです。
【価格】
税込918円(500ml)です。
伝統製法でしかも3年という長期熟成をしているのに、500mlで1,000円以内で買えるのがありがたいです。
私は自然派のスーパーで購入しました。Amazonや楽天市場、Yahooショッピングでも購入可能です。
10年熟成した「古々美醂」も販売しています。
おすすめ無添加本みりん④角谷文治郎商店 有機三州味醂
続いては、九重味醂と同じく愛知県碧南市にあり1910年に創業して以来みりん一筋の「角谷文治郎商店」さんの「有機三州みりん」です。
伝統製法で2年熟成、国産の有機もち米、同じく国産の自社製の有機米こうじ、自社製の有機本格米しょうちゅうを使用しています。
国産の有機米を使用した伝統製法の本みりんって、この商品くらいしかないのかなー?と思っています。
●商品名:有機三州味醂
●製造者:株式会社角谷文治郎商店
●原材料:
有機もち米(国産)、有機米こうじ(国産)、有機米しょうちゅう(国産)
●内容量:500ml
●賞味期限:購入時点から1年半くらい先
【味や使用感】
九重櫻やタカラの本みりんよりはコクがあり、福来純よりはまろやかさがない、中間のお味です。
これもそのまま飲めますが、福来純の方がおいしいかも。
【価格】
税込1,144円(500ml)です。
私は自然派のスーパーで購入しました。Amazonや楽天市場、Yahooショッピングでも購入可能です。
有機米ではなく減農薬米を使用した「三州三河みりん」(製法は全く同じ・お値段少しお安め)もあります。
おすすめ無添加本みりん⑤福光屋 7年熟成 純米黒味醂
続いては、金沢の酒造メーカー「福光屋」さんの「7年熟成 純米黒味醂」です。
製造会社の福光屋は1625年年創業の金沢で最も長い歴史を持つ酒造です。
石川県産のもち米、契約栽培の酒造好適米「フクノハナ」の米麹、自家製米焼酎、しかもお水に、霊峰白山から百年かけて酒蔵に辿り着く清らかに澄んだ仕込み水「百年水」を使用しています。
福光屋には黒味醂ではない、伝統製法の3年熟成の「福みりん」もありますが、伝統製法で7年という長期熟成された味醂で、しかも瓶もおしゃれなので購入してみました。
●商品名:7年熟成 純米 黒味醂
●製造者:株式会社福光屋
●原材料:
もち米(国産)、米麹(国産米)、米焼酎(自家製)
●内容量:370ml
●賞味期限:購入時点から1年くらい先
【味や使用感】
ここまでご紹介しているみりんの中で1番コクがあり、甘さが濃密な本みりんです。
長期熟成するとみりんってこんな風になるんだー、という感じ。メープルシロップみたいなお味がしました。
料理だけでなく、清酒や焼酎と割ってリキュールにしても、アイスクリームやデザートにトッピングしてもよいそうです。
【価格】
税込1,573円(370ml)です。
私は楽天市場で購入しました。在庫なくなり次第、販売停止してしまう商品です。
今年度分は販売終了しているようです。
福光屋のみりんは、伝統製法で3年熟成の「福みりん」もおすすめです。
おすすめ無添加本みりん⑥九重味醂 ココノエ
続いては、最初にご紹介した九重味醂さんがつくっている価格がお安めタイプの本みりん、「ココノエ」です。
原材料に外国産タイのお米を使用しているのですが、かなりお安く購入することができる本みりんなのです。
●商品名:ココノエ 本みりん
●製造者:九重味醂株式会社
●原材料:
もち米(タイ産)、米こうじ(タイ産米)、米しょうちゅう
●内容量:500ml
●賞味期限:購入時点から1年半くらい先
【味や使用感】
九重櫻よりはコクが少ないかな?と思いますが、それでも和食調味料として充分なお味に煮物を仕上げることができます。
香りもよいです。
【価格】
私は普通のスーパーで500円ほどで購入しました。九重櫻と比べると半額に近く、この風味なら文句なしです。
でもなかなかスーパーでは見つけることはできないかもです。
楽天市場では販売していました。(ただお値段は少し高くなります)
【番外編】おすすめ無添加みりん⑦味の母
最後に紹介するのは本みりんではありませんが、先ほど少し触れた発酵調味料の「味の母」です。
原材料には国産のお米と食塩しか使用していないのに、みりんの旨味とコク、料理酒の役割を果たしてくれるめずらしい調味料です。※料理酒を併用する必要なし!
●商品名:味の母
●製造者:味の一醸造株式会社
●原材料:
米(国産)、米麹、食塩
●内容量:720ml
●エネルギー:大さじ1杯15㎖あたり38.7kcal
●賞味期限:購入時点から1年ほど
【味や使用感】
みりんの味がベースですが、はっきりとしたアルコールを感じます。
砂糖の1/3の甘さがあるそうですが、たしかに甘いです。料理酒を使わなくてよいので、本物の本みりんに比べるとコスパはよいです。
ちなみに見た目はこんな感じで、熟成の短いみりんみたいな色をしています。
【価格】
私はちょっとこだわりあり系のスーパーで1,000円ほどで購入しました。
Amazonや楽天市場、Yahoosショッピングでも購入可能です。
まとめ
無添加の本みりんを6品(+1品)ご紹介しました。
- 国産米・昔ながらの伝統製法・「九重味淋大蔵」で1年〜1年半熟成
⇨九重味醂 九重櫻 - 外国産米・有機素材を使用しながらもお値段抑えめ
⇨タカラ 有機本みりん - 飛騨産米・昔ながらの伝統製法・3年熟成
⇨白泉酒造 福来純 熟成本みりん - 国産米・昔ながらの伝統製法・国産有機米使用・熟成2年
⇨角谷文治郎商店 有機三州味醂 - 石川県産米他・昔ながらの伝統製法・7年の長期熟成
⇨福光屋 7年熟成 純米黒味醂 - 外国産米で普通のお米使用・でも1番安い
⇨九重味醂 ココノエ - 国産米と塩だけでつくられた発酵調味料
⇨味の母
本みりんって結構なお値段しますよね…
ですが、本みりんはみりんの役割を最大限に発揮できると思いますし、
みりんの役割には自然な甘さを引き出したり、煮崩れを防いだり、肉や魚の臭みを消す、照りを出す、などがあります。
本みりんを選択することによって、食品添加物を避けることもできます。
私は煮物が大好きなのでよくよく煮物を作りますが、やっぱり本みりんでつくる煮物っておいしいです。
原材料をどこまでこだわるか、お値段、買いやすい場所で売っているか、などなど
食品を選ぶポイントは、人それぞれだと思いますが、お買い物の参考にしていただけたら幸いです。
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一つのスーパーで無添加食品を買い揃えるのは難しく手間もかかるので、無添加の食品を購入できるおすすめの通販サイトを下記の記事にまとめています。