こんにちは。
閲覧いただきありがとうございます。
私は食品添加物を摂取しないことにより、全身に広がるじんましんを克服して以来、美容と健康のためにも「無添加」生活を送っています。
「無添加」の食品を見つけるのは意外に難しいので、「無添加食品」を日々探し求め、見つけては記事にしています。
今回の記事は視点を少し変えて、「食の安全」の豆知識をお伝えします。
この記事はこんな方向け
- 世界の食の安全ランキングを見たい方
- 海外から見た日本の食の安全について知りたい方
- 食の安全を大切にしている方
様々な「無添加食品や商品」をまとめた記事です。添加物や化学合成物質が気になる方は、是非ご覧ください↓
このブログでは、さまざまな店舗で買える無添加食品をご紹介していますが、
そんな中で私がずっと気になっていたのが、業務スーパーやカルディなどに多い輸入食品、
その「原産国の安全」についてです。
特に業務スーパーは食品パッケージに記載してある産地を見ると、幅広い産地の食品を見かけます。
中には「イスラエル」とか「パキスタン」などがあって、
「イスラエルの食品事情?まったくわからん!」
と思って手を出しづらいことが多々あります…。
なので、世界の食の安全ランキング的なものがあるといいなと思って探していたのですが、
目安になりそうな指標を見つけました!
それが「世界の食料安全保障指数」です。この記事では「世界の食料安全保障指数」から読み解く、
「世界食の安全ランキング」についてお伝えしていきたいと思います。
*この記事の内容をYouTubeにしてあります。動画でチェックしたい方はこちらから。
世界の食料安全保障指数とは
「世界の食料安全保障指数」とは、世界でも有名な政治経済紙のひとつ、
イギリスの「エコノミスト誌」を発刊しているエコノミスト・グループに属するエコノミスト・インパクトが取りまとめている指標です。(日本の週刊エコノミストという雑誌とは別)
100カ国以上を対象に2012年から実施されていて、
- 食料の所得に対する値頃感(affordability)
- 入手しやすさ(availability)
- 品質・安全性(quality and safety)
- 資源及び強靭性(resources and resilience)
この4つの主要項目(59指標)を数値化してランキングにしています。
下記のサイトでランキングを見ることができます。
海外のサイトなので英語なのですがGoogle Chromeの翻訳の拡張機能を使うと日本語でみることができます。(若干翻訳が乱れてしまいますが…)
世界の食料安全保障指数:日本は何位?
上記のサイトでランキングを見てると、
2022年の最新データでは113カ国を対象に調査・ランキングしていますが、総合順位のトップ10はこんな感じでした。
ちなみに昨年のランキングはこんな感じです↓
日本は昨年の8位から2ランクアップして、今年の2022年は「6位」になっています。
そして、このブログの読者さんが避けがちな産地「中国」はというと…
25位
でした。昨年は34位だったので9ランクアップしています。
日本が6位なのはすごいなーと思いますが、113カ国も調査対象としているのに、中国がその中では上位にいるのが少し意外ですよね。
世界の食の安全ランキング:日本は何位?
先ほどご紹介した世界の食料安全保障指数のランキングの順位は、
「値頃感」や「入手しやすさ」
など食の品質や安全以外の部分も含めた指標が反映された総合順位です。
「食の安全」だけでランキング見れないかなーと思ったら…、なんと見れるんですね…!
- 食料の所得に対する値頃感(affordability)
- 入手しやすさ(availability)
- 品質・安全性(quality and safety)
- 資源及び強靭性(resources and resilience)
この4つの主要評価項目のごとにランキングを並べ替えることができるので、「品質・安全性」の項目で並び替えをしてみました。
そうすると順位が結構変わって下記のとおりとなりました。
なんと日本がトップ10からいなくなってしまいました…。
総合ランキング6位だった日本は「品質・安全性」でランキングすると、32位まで下がってしまいました。
そして中国も48位へと下がっています。
カナダ・アメリカが1位と2位で、あとはヨーロッパの国が上位を占めていますね。(冒頭で「まったくわからん!」と言っていたイスラエルも入っていますが)
ちなみに「品質・安全性」はどんな評価項目があるかというと、下記のような項目があります。
-
食事の多様性
- 非でんぷん質食品の割合
- 砂糖消費のシェア -
微量栄養素の利用可能性
- ビタミンAの食事摂取可能量
- 食事による鉄の利用可能性 -
栄養基準
- 国の食事のガイドラインがしっかりしているか
- 栄養表示がちゃんとされているか
- 栄養の監視(政府が住民の栄養状態の監視をしているか) -
タンパク質の品質(必須アミノ酸の存在の評価)
-
食品安全
- 食品安全法を5年以内に改定しているか
- 飲料水へのアクセス
など、これは一部ですが、かなり細かな指標を用いてランキングされています。
ランキングを見て思うこと
日本の総合ランキングが6位とかなり高いのは、「入手しやすさの項目」が世界1位だからです。
この入手しやすさを実現しているのは、添加物で保存性を高めた食品を手軽に入手できること、
日本の食品添加物の使用の多さ
が関係しているのではないかなーとも思ったりします。
日本の食品添加物の許可数は、数え方が国によって違うとは言われていますが、数だけでいうと世界トップクラスでもあるので、
日本の食品の「入手しやすさ」を世界1位とさせる理由が、食品添加物の多さにも関係あるのかなと思いました。
あと「品質・安全性」だけでランキングを見たときに、
遺伝子組み換え作物を大量生産しているカナダ・アメリカが1位と3位にランクインしているので、遺伝子組み換え作物についてのリスクなどは鑑みてないのだと思います。
同様に私が特に気にしている、食品添加物のリスクや農薬の使用状況などについてはランキングに影響していなさそうで、
- 食品の管理面
- 食品に含まれる栄養素
が重要視されているランキングではあるのかなと思います。
そうはいっても、このランキングの上位の国の食品なら、管理面とか安心できそうかなぁと思います。
そして上位を占めている国々、EU圏の食品はさらに安心できそうかなぁと個人的には思っています。
EUは食品の輸入規制がかなり厳しくて、日本からEUに食品輸出するのは大変と聞きますし、栄養表示の義務の項目も多いそうです。
日本では規制されていないトランス脂肪酸も上限値が定められていますし、
家畜への肥育ホルモンの使用も輸入も禁止(日本は輸入はOK)
遺伝子組み換え作物の規制も加盟国で個別に判断していいことになっていますが、厳しい規制を敷いている国が多いです。
また品質・安全性だけのランキングを見たときに、アジア圏の国が上位にいないのが気になりました。
先進国のシンガポールも56位で、韓国は52位、中国の48位よりも下でした。
アジア圏の国でランキング化すると日本が1位でした。
まとめ
2022年の「世界の食料安全保障指数」についてお伝えしてきました。
エコノミスト・インパクトが取りまとめている指標で、<総合ランキング>のトップ10はこちらで、日本は6位でした。
「品質・安全性」だけをピックアップするとトップ10はこちらで、
日本は残念ながら32位でした。
思ってたよりちゃんと調べてありそうで、結構参考になりそうなデータだなーと思いましたよね。
輸入食品は日本の食品基準に沿って輸入されますが、日本はそもそも輸入食品のチェックが甘いなども聞きますし、
私はこういうランキングを見て安心したい性格の持ち主でもあるのでご紹介しました。
輸入食品を買う際の判断基準にもできそうですし、旅行先の国選びなどの参考にしていただけたら幸いです。
ちなみにこの順位が見れるエコノミストのサイト、10位以下の国もしっかり見たい!という方はぜひ下記のサイトを見てみてください。
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参考URL:
wikipedia エコノミスト
独立行政法人農畜産業振興機構 世界の食料安全保障指数ランキング、フィンランドが首位、日本は第9位(EU)
「食料安全保障指標」日本は9位 英誌エコノミストのランキング
外務省 EU加盟国
農林水産省 生産と消費量で見る世界の大豆事情