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【食品添加物を学ぼう】食品添加物の歴史や規制の流れについて

地球 無添加のはなし
ころ
ころ

こんにちは。

閲覧いただきありがとうございます。

私は食品添加物を摂取しないことにより、全身に広がるじんましんを克服して以来、美容と健康のためにも「無添加」生活を送っています。

 

「無添加」の食品を見つけるのは意外に難しいので、「無添加食品」を日々探し求め、見つけては記事にしています。

 

この記事はこんな方向け

  • 食品添加物について学びたい方
  • 食品添加物の歴史を知りたい方
  • 食の安全を大切にしている方

 

★スーパーやコンビニで買える無添加の調味料や食品をこちらのページにまとめています。

 

このブログでは、無添加食品や無添加でオーガニックな日用品をご紹介したり、無添加に関する知識などを日々配信しています。

 

ですが食品添加物を、

”悪いもの”

と捉えているわけではなく、もちろん必要なものだとも思っています。

 

食品添加物をむげに避けるのではなく、食品添加物についてもちゃんと学んで、食品添加物に関する記事も書きたいと思いはじめました。

 

今回の記事は、「食品添加物の歴史」について。

食品添加物はいつ生まれて、どのように広まっていったのかについてお伝えしたいと思います。

 

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食品添加物の歴史

食品添加物とは、

食品の製造・加工段階で添加される物質

のことです。

 

雑菌の繁殖をおさえて保存性をあげたり(保存料)

美味しそうに、そしてキレイに見える色をつけたり(着色料)

キレイな形に仕上げるため(安定剤)

などを目的として製造途中に添加されます。

 

その歴史は古く、なんと奈良・平安時代にはすでに着色料として

  • クチナシ
  • べに花

などが使用されていたのです。

 

天然色素ではありますが、食べ物を美味しそうでキレイな色に見せたいと思うのは、昔の人も同じだったのなら、現代の日本でこれほどまでに食品添加物が浸透しているのも納得ですね。

 

また、豆腐を固めるために使用される”にがり”も、この時代から使用されていたと言われています。

 

江戸時代には、中国からの影響を受け食文化が大きく発達し、調味料や保存料が使用されはじめました。

和食の味の基礎となる”だし”が生まれたのもこの頃です。

 

「食品の加工・製造段階で添加される物質」は、ずっと昔から存在し、使用されてきたのです。

 

そして現代の日本では、国によって安全性が確認され、食品に添加してもよいとされた物質が法律で定められています。

それが「食品衛生法」です。

 

食品衛生法第12条に基づき、厚生労働大臣が使用してよいと定めた食品添加物のリストが存在し、下記の厚生労働省のホームページで確認できます。

 

食品添加物の日本の法律の歴史

法律

昭和22年の食品衛生法によって、食品添加物に対する法的規制がはじまりました。※実際に食品添加物が指定されたのは昭和23年

 

昭和22年以前はどうなっていたかというと、「衛生上危害を生じるおそれのある成分」を禁止するネガティブリスト方式がとられていました。

ネガティブリストとは?
規制がない中で、例外として禁止するものを列挙したリストのこと

 

それが昭和22年に制定された食品衛生法をきっかけに、禁止する成分を指定するのではなく、使用して良いものを定めるジティブリスト制に変わりました。

 

ですがこの時点では、食品の製造過程において添加されるすべての物質を、食品添加物として考えられてはいませんでした。

 

当初、ポジティブリストで指定されていた食品添加物の数は62品目。

 

この数は、食品添加物の必要性とともに次第に増えていき、現在では1000を超える品目が指定されています。

 

とりわけ昭和32年には、森永ヒ素ミルク中毒事件をきっかけに食品衛生法とともに、指定される食品添加物の基準も改定されたため、食品添加物の数が大幅に増えました。

森永ヒ素ミルク中毒事件とは?
森永乳業製の粉ミルクを飲用した乳幼児が、粉ミルクに含まれるヒ素の中毒となり死者や中毒患者を出した事件。
粉ミルクの安定剤として工業用の第二燐酸ソーダを添加されており、この中にヒ素が含まれていたのです。

 

この事件をきっかけに、食品に添加する物質をすべて食品添加物として捉えられるようになったのです。

 

その後、日本の経済発展が進むとともに大量生産が求められ、食品の鮮度や品質の維持が求められるようになり、更に食品添加物の必要性が求められ、ポジティブリストに指定される食品添加物が増えていきます。

 

そして、食品添加物に関する消費者の注目も集まるようになり、昭和63年には食品パッケージへの化学的合成品の添加物の全面表示が義務化され、平成元年には天然添加物も全面表示が義務化されました。

※食品に関する表示についての法規制は平成25年「食品表示法」に移管しています

 

いまでは食品の全成分表示は当たり前ですが、以前は表示義務がなかったことに驚きですね。

 

食品添加物の表示義務にはまだまだ疑問が残る部分はありますが、その点については下記の記事にまとめています。

 

化学合成添加物の歴史

化学合成

食品添加物には、大きく分けると

  • 化学合成された物質
  • 天然原料を起源とした物質

の2種類があります。

※厳密にいうと指定添加物、既存添加物、天然香料、一般飲食物添加物の4種類

 

天然原料を起源とした食品添加物は、豆腐のにがりや着色料としてのクチナシなど、古くから使用されてきているものが多く、その歴史は長いです。

 

ここでは化学合成された食品添加物の歴史を簡単にみてみます。

 

最初に開発された化学合成添加物は、1851年に酢酸とアルコールからつくられた”酢酸エチルエステル”。

果実香料としてロンドンで開催された第1回万国博覧会に出品されています。

 

その後、次々と新しい化学合成添加物が開発され、1850年代にはアメリカで数種類のベーキングパウダーが開発され、クッキーやケーキの生産の工業化へとつながりました。

 

そして、1856年には石油を原料とした合成着色料であるタール色素が開発。

タール系色素は日本でも使用され、下記の22品目が食品添加物として指定されました。

  • 食用赤色1号・2号・3号・4号・5号・101号・102号・103号・104号・105号
  • 食用だいだい色1号・2号
  • 食用黄色1号・2号・3号・4号・5号
  • 食用緑色1号・2号・3号
  • 食用青色1号・2号

日本で食品添加物の法規制がはじまった昭和23年(1948年)に最初に指定された食品添加物でもあります。

赤色1号と101号など、長期にわたる摂取によって健康を損なう可能性があるとして、現在は使用を禁止され、現在の日本では下記の12品目の使用が認められています。

  • 青色1号・2号
  • 赤色2号・3号・40号・102号・104号・105号・106号
  • 黄色4号・5号
  • 緑色3号

※イギリスでは赤40号・赤102号・黄色4・5号は、使用禁止となっています。アメリカでも赤2号が禁止

 

タール系色素と同じように、1969年には合成甘味料のズルチンやチクロが、1974年には合成保存料のフリルフラマイドが、発がん性が見つかり指定を取り消されています。

 

開発されては危険と判断されて指定を取り消されることを繰り返しながらも、食品添加物の市場は広がってきました。

 

特に日本では、食品添加物市場は右肩上がりで成長し、いまでは1兆円を超える規模です。

現代の日本人は、1日あたり10gの食品添加物を摂取していると言われ、食品添加物を避けない食生活を送っていると、1年で約4kg、50年で200kgも摂取することとなるのです。

 

化学合成添加物は1850年に初めて開発されているので、その歴史としては220年ほどです。

思っていたよりも短いと思いました。

この期間で新しい化学合成添加物が生まれ、そして危険性があると判断され禁止されていく…。

科学技術が進み、安全性の判断も精度が高まっているとは思いますが、それでも化学合成添加物に関する懸念が高いのは、こういった経緯が関係しているのだろうなと思いました。

 

まとめ

食品添加物の歴史を簡単にまとめてみました。

歴史を振り返ってみると、いろいろな問題が起こって、いまのような安全な食生活が実現できているのだなということを実感しました。

 

それでも、一度は使用が認められた食品添加物が、危険性が発覚したから取り消しになっている、という事実もあるので、全面的に信用せずに少しづつでも勉強しながら、口にいれるものをちゃんと選んでいきたいなと思いました。

 

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参考:
安田節子著 「食べ物が劣化する日本」

日本食品添加物協会 食品添加物の役割とその安全性
食の安全に関する意見交換会資料 食品添加物を考える
食品添加物30年の変遷

 

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