
こんにちは。
無添加生活15年目、ブログ管理人のころです。
私は食品添加物を摂取しない生活に変えたことで、長年苦しんだ「全身に広がるじんましん」を克服しました。それ以来、美容と健康のために「無添加生活」を送っています。
このブログでは「おすすめの無添加商品」をたくさん紹介していますが、今回はその土台となる「食品添加物の基礎知識」について、教科書のようにまとめてみました。
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「食品添加物ってそもそも何?」
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「いつからこんなに増えたの?」
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「パッケージのどこを見ればいいの?」
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「表示されない隠れた添加物があるって本当?」
今回は特別に**「食品添加物の歴史」**まで深堀りし、なぜ今これほど多くの添加物が使われているのか、その背景も解説します。 これから食の安全を学びたい方の「最初の入門書」として役立てば幸いです。
1時間目:そもそも「食品添加物」とは?
言葉の意味はとてもシンプルです。
「食品を作るときに、何らかの目的で添加する物質」
のこと。
私は昔、スーパーで売っている「レンジで温めるだけのハンバーグ」は、お肉と玉ねぎと卵だけで作られていると思っていました。
でも、実際は違います。
簡単に安く作ったり、長持ちさせたりするために、家庭のキッチンには存在しない「薬品のような物質」がたくさん混ぜられているのです。
それが、食品添加物なのです…。
食品添加物の4つの種類
日本で使われている添加物は、大きく4つに分類されます。
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指定添加物 国が安全性を確認して許可したもの。「ソルビン酸(保存料)」や「赤色102号(着色料)」など、化学的に合成されたものが多く含まれます。
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既存添加物 日本で昔から使われてきた実績があるもの。「にがり」や「クチナシ色素」など。
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天然香料 動植物から香り成分だけを取り出したもの。「バニラ香料」など。
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一般飲食物添加物 普段は食品として食べられているけど、添加物として使うもの。「寒天」や「果汁(着色目的)」など。
私が特に避けるように気をつけ、このブログでも注意喚起しているのは、主に「① 指定添加物(化学合成されたもの)」です。
2時間目:意外と知らない「食品添加物の歴史」

「添加物は現代の悪いもの」と思われがちですが、実はその歴史は奈良時代まで遡ります。
昔は「天然」だった
奈良・平安時代にはすでに、食品を美しく見せるために「クチナシ」や「ベニバナ」などの天然色素が使われていました。また、豆腐を固める「にがり」もこの頃から存在します。 江戸時代には「だし」文化が生まれ、美味しさを追求する工夫はずっと昔からありました。
「化学合成」の始まりと、禁止の繰り返し
流れが変わったのは1850年頃。世界初の化学合成添加物が開発され、石油を原料とした「タール系色素」などが生まれました。 日本でも戦後、経済発展とともに多くの化学物質が使われ始めましたが、その歴史は「許可と禁止のいたちごっこ」でもあります。
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1856年: タール色素が開発される。
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1948年: 日本で食品衛生法ができ、多くのタール色素が許可される。
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その後: 「赤色1号」「赤色101号」などが発がん性の疑いで使用禁止に。
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1969年: 合成甘味料チクロが発がん性で指定取り消し。
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1974年: 合成保存料フリルフラマイドが発がん性で指定取り消し。
このように、「当時は安全だと言われていたのに、後から危険だとわかって禁止になった」物質がいくつもあるのです。 今使われている添加物も、10年後には禁止されているかもしれません。私が「化学合成されたもの」を避ける理由は、まさにここにあります。
3時間目:実践!食品添加物の見分け方
では、現代のスーパーでどうやって添加物を見分ければいいのでしょうか?
実は2015年に「食品表示法」という法律が変わり、誰でも簡単に見分けられるようになりました。
魔法の記号「/(スラッシュ)」を探せ!

食品のパッケージの裏(または横)にある「原材料名」を見てください。 たくさんの文字が並んでいますが、途中に「/(スラッシュ)」という記号があるはずです。
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「/」の前: 食品(豚肉、小麦粉、砂糖など)
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「/」の後: 食品添加物
これだけ覚えておけばOKです! 以前はごちゃ混ぜに書かれていましたが、今は明確に区切られています。 もし**「/」が見当たらないなら、それは「完全無添加」**の食品です。
「見慣れないカタカナ」は買わない
もう一つのシンプルな基準は、「キッチンの棚にないもの(得体のしれないもの)は避ける」ことです。 「乳化剤」「膨張剤」「香料」など、家で作る時に入れないものが書いてあったら、それは添加物です。
4時間目:応用編!表示の「裏ルール」
ここからは少しマニアックですが、知っておくとスーパーでの選び方が変わる「表示の落とし穴」についてお話しします。
実は、添加物が入っているのに「具体的な物質名を書かなくていい」という特例ルールがあるのです。
① 一括表示(まとめて書いちゃえルール)

添加物の中には、名前を書かずに「役割(用途名)」だけで表示していいものがあります。
例えば「乳化剤」は、実際にはグリセリン脂肪酸エステルなど10種類以上の物質が存在しますが、表示はたった一言「乳化剤」でOK。
「何種類の薬が、どれだけ使われているか分からない」というのが、一括表示の怖いところです。
② キャリーオーバー(微量なら無視ルール)
「原材料の原材料」に入っている添加物は、書かなくていいというルールです。
(例:おせんべいの味付けに使った醤油に入っている保存料など)
③ 加工助剤(消えちゃうなら無視ルール)
作る途中で使ったけれど、完成品には残らない場合です。
(例:カット野菜の殺菌に使った次亜塩素酸ナトリウムなど)
④ 複合原材料の省略(マヨネーズルール)
ポテトサラダの中のマヨネーズのように、全体の5%未満なら、マヨネーズの中身(添加物)を書かずに「マヨネーズ」だけで済ませていい場合があります。
まとめ
食品添加物の歴史を振り返ると、私たちの食卓は「便利さ」と引き換えに、多くの化学物質を受け入れてきたことが分かります。 もちろん、添加物のおかげで食中毒が減り、安く手に入るようになった恩恵もあります。
しかし、「国が許可しているから100%安全」とは言い切れない歴史があるのも事実です。
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基本は「/(スラッシュ)」の後ろを見る。
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わけのわからないカタカナが多いものは避ける。
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表示されない添加物の存在も知っておく。
これを知っているだけで、体に入る化学物質の量は大きく変わります。 歴史に学び、賢く選ぶことで、自分と家族の体を守っていきたいですね。
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