こんにちは。
閲覧いただきありがとうございます。
私は食品添加物を摂取しないことにより、全身に広がるじんましんを克服して以来、美容と健康のためにも「無添加」生活を送っています。
「無添加」の食品を見つけるのは意外に難しいので、「無添加食品」を日々探し求め、見つけては記事にしています。
この記事はこんな方向け
- 成型肉について知りたい方
- 食品添加物を避けたいと思っている方
- 食の安全を大切にしている方
★スーパーやコンビニで買える無添加の調味料や食品をこちらのページにまとめています。
「成型肉」という言葉をご存知ですか?
普通のお肉に見えるのに、実は「本物のお肉」とは言い難い加工されたお肉のことです。
「そんなお肉があるのね〜」と思う方もいるかもしれませんが、意外に身近に存在するお肉でもあります。
今回の記事では、この「成型肉」についてお話したいと思います。
成型肉とは?
成型肉とは、
そのままでは販売できない肉の切れ端を食品添加物で固めたもの
のこと。
コストダウンのために外食産業で取り入れられています。
成型肉には、その加工方法によって下記の2種類にわかれます。
- 結着肉
- 霜降り加工肉
それぞれについて説明します。
結着肉とは
骨のまわりから削り取った、細かな肉や内臓を固めてきれいに形を整えたお肉のことです。
その製造過程で、
- お肉をやわらかくするための軟化剤
- お肉の切れ端同士をくっつける結着剤
- お肉の味をつけるために旨味調味料
などの食品添加物が数種類も使用されています。
価格の安い外食チェーン店やスーパーで見かけるサイコロステーキの多くには、この”結着肉”が使用されていることが多いです。
また、大きめのお肉の塊を結着剤でくっつけて、ステーキとして販売している場合もあります。
使用される添加物には、
- カゼインナトリウム
牛乳由来の乳化剤。乳アレルギーの方は注意が必要 - カラギーナン
紅藻類からアルカリ処理によって抽出したもので、安定化剤として使用される。EUでは使用が禁止されている - リン酸塩
長期にわたって過剰摂取すると、腎機能が低下したり、カルシウムの吸収が抑制されてしまう可能性が示唆されている
などの安全性に懸念の残るものが使用されているのです。
霜降り加工肉とは
インジェクション加工肉ともよばれ、肉の塊に注射針で複数種類の食品添加物などを注入してつくられるお肉です。
米国産やオーストラリアさんの輸入牛肉に、インジェクション加工されるケースもあり、和牛の霜降り肉と変わらない見た目をしています。
牛肉に注入される物質には、
- PH調整剤
- 酸化防止剤
- 増粘多糖類
などの食品添加物をはじめ、牛脂、水、水飴、コラーゲン、植物性たんぱくなども含まれています。
通常のお肉と比べたときに、見た目や味で判断するのが難しく、霜降り加工肉を”ステーキ”と偽って販売していたとして、格式のあるホテルやレストランなどが謝罪する事件もあったほどです。
成型肉の表示義務について
現在では、成型肉を使用する外食店には、
「やわらか加工肉」
「霜降り加工」
「インジェクション加工肉使用」
などの表示がされるように指導されています。
このような表示だと、これほどまでに食品添加物にまみれたお肉だとは思えないですよね。
特に「やわらか加工肉」なんて書いてあったら、「お肉をやわらかくするために牛乳につけたのかしら?」と考えてしまいそうです。
しかも”指導”であって、”義務”ではないのです。
こんなに食品添加物まみれのお肉を提供しているのだから、外食産業にも食品添加物の表示義務化をして欲しいと心の底から思います。
ちなみにスーパーで成型肉を販売する場合は、「成型肉」の表示が義務化されています。
スーパーでお肉を購入する場合は、安いという理由でお肉を選ぶのではなく、加工されたお肉ではないかを確認するようにしたいものです。
成型肉の見分け方
外食でお肉を食べるときに、提供されたお肉が成型肉か、そうではないかはパッと見では判断しづらいです。
ですが、カットしてみるとお肉の繊維が均一ではなく、バラバラになっているお肉、それが成型肉です。
先ほど説明したとおり、外食産業においては成型肉の表示義務があるわけではありません。
表示していないお店で食べたお肉が成型肉かどうかであるかは、注文してからでないと気付くことができないのが残念です。
まとめ
外食においては、1枚のお肉を焼いているように見えるステーキでさえも、食品添加物の塊である可能性が高いことにショックを受けてしまいますよね。
そう考えると、現代の日本の食品に昔ながらの、シンプルな原材料でできた食品はとても少なく、化学の力で存在している食品であふれていることを改めて実感しました。
食品添加物について調べれば調べるほど、食べられる食品が少なくなっていく…
ですが、知らずに食べ続けるよりも、ちゃんと自分の口に入るものがどんな食品なのかを知って、自分で選べるようになれたことは、家族と自分の健康のためになるのだと確信しています。
最近は、食品に関する本を読みあさっていますが、食品の裏側にはまだまだ闇がたくさんあります。
少しづつですが、記事にしていきたいと思っています。
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参考:
安田節子著 「食べ物が劣化する日本」
Yahooニュース米、カラギーナンを有機食品から排除